唐棧絲しや手織り帯更紗帯産着小物真綿
絲しやについて
最近、日本語の本がよく売れているようですね。それを契機に、ついつい乱雑に使っていることばへの反省もしている昨今です。そんな僕の、とても好きな日本語のひとつに「いとしい」があります。漢字を当てると「愛しい」です。でも、漢字になると、なにやら恥ずかしい感じで、いまいち感じが違います。「いとしい」ということば、なんだかとても「大切にされている」ような感じがするんです。
とてもやわらかな響きがあって。その感じに、僕なりのいとしいを当てはめたら「絲しい」になってしまいました。そして「銘仙」の色使い.柄にとても憧れと魅力に魅せられ、こんなジャンクでポップなきものを作ってみたい!!「絲しや」はそこから新しい風を作ろうとした「きはだや」の商品です。

銘仙」・・・でもないような「絲しや」
一方、お客さまからは「絲しやは銘仙か?」というお問い合わせをよくいただ
きます。どうでしょう?私的には「銘仙であり銘仙でなし」が正直な思いです。
「銘仙である」という点については、「絲しや」を見た人が皆「あぁ、銘仙です
ね。」と言います。そうなると私も「なるほど、銘仙か!」と思います。
「銘仙でない」と言う点については、古着として残っている銘仙を見ると、なん
というか「古着の持つ脂っこさ」というか、「経年変化のもたらした味」のよう
なモノを感じます。この風合いを作るのはなかなか難しいですね。(ジーンズに
はストーンウォッシュのの様な加工がありますが、きものはそうはいきません)
「銘仙」は織り方や、糸使いのような技術的なモノではなく、そのきもののもつ
雰囲気のようなものかなあ?と今では思っています。
一方で、糸質があまりよくないためか、痛みやすい銘仙ですが、少しその欠点
を補うために、使う糸を変えました。少しは着やすくなったのでは?と思ってい
ます。

制服として着てしまっている方、これからきものを初めて見ようと思った方、ぜひぜひきはだやのきものを着てみてください。軽くて遊び心満点の絲しやが、きものを着る気分を軽くしてくれるはずです♪
素材:絹100%

完成された図案で古くから馴染みのある「矢羽根」。 店主、銘仙コレクションからの復刻図案。
その他、いかにも「銘仙」的なポップな色合いのものや、柄も色々あります。お近くでの催事がありましたらどうぞお出掛け下さいませ。